Interview 環境保全部
吉田 桃子 / Yoshida Momoko
- 2022年入社
- 環境科学院生物圏科学専攻 修了
育児・介護等退職者再雇用制度にて大学院後期課程進学中
MOVIE インタビュー動画
現在の仕事内容
私は環境保全部で、主に動物分野の業務を担当しています。希少猛禽類の工事モニタリング調査から外来種のウチダザリガニの駆除まで、様々な分類群・手法の調査を行っています。
昨年からは、道路法面におけるシカに起因する落石に関する調査の担当にもなりました。シカについては多少知識があったのですが、道路法面や維持管理については全くの素人だったため、どうしても分からないことなどについては専門の地質部や道路部の方の意見を聞くなどして、周囲の協力を得ながら調査を進めていました。
description
動物に興味を持ったのは
幼少期からセキセイインコやハムスター、イヌなどが周りにいる環境で育ったため自然と動物好きになりました。少しでも動物に関わりたいという思いで、高校では馬術部に所属し馬三昧の濃い青春を送りました。その思いは進学しても変わらず、大学ではミニチュアホースを用いた高齢の認知症患者さんに対する動物介在療法について、大学院の修士課程では野生のエゾシカの母仔関係と育児行動についての研究を行っていました。
入社のきっかけ
学生時代の研究を通して、動物だけでなくそれを取り巻く自然環境や人との関わりについても考えるようになりました。特に、ニホンジカについては農林業被害やロードキルが全国各地で問題になっており、道内でエゾシカの調査をしている際にもそういった問題について厳しい意見を頂くことがありました。シカの行動や社会といった動物としての魅力に魅了され研究していた身としては複雑な思いでしたが、エゾシカに関わらず野生動物と人が共存できるような社会づくりに自分の専門を活かせるような仕事をしたい!という思いは昔からあったため、保全業務から捕獲業務まで幅広く行っている当社の環境保全部への入社を決めました。
入社して良かったこと
学生時代は自分の研究対象以外に係る機会がほとんどなかったのですが、入社してからは業務を通して動物以外の様々な分類群についても関われることが良かった点です。
また、自然環境や野生動物そのものだけについてだけでなく、生活インフラに欠かせない道路や河川の計画や維持管理事業との関わりなどについても知ることが出来るため、勉強することが多く、毎回新鮮な気持ちで業務に取り組んでいます。
今後の目標
人と野生動物、どちらにとってもより良い共存の在り方を見つけることを一つの目標にしています。今はまだ専門的な知識や経験が不十分ですが、環境教育のような普及啓発活動を通して、地域住民の方達に野生動物の生態や関わり方について正しく理解したいただくと共に、課題について一緒に考えていくような機会に参加したいと思っています。
人と動物や植物が共存できるような
社会づくりの役に立ちたい
オフの過ごし方
平日は出張で外に出ることが多いため、休日は家にいることが多いです。趣味のギターやアニメ鑑賞、昼寝などをしてだらだらと過ごしています。基本はインドア派なのですが、余力がある時には、動物園や学生時代の調査場所に行って、歩き回って動物を観察したり、写真を撮ったりして癒されています。※写真は、学生時代の調査地で撮影した野生のエゾリスです
time off